臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
VII.代謝・栄養障害
4.高脂血症の治療
年齢と治療域レベル
和田 光夫
1
1柳井成人病研究所
pp.2060-2062
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208253
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はじめに
本態性高脂血症の診断や治療に欠かすことのできない検査は血清総コレステロールおよび血清トリグリセリドの測定と血清リポ蛋白の分析である.これらの測定や分析は治療に先立って反復実施すべきで,夏期(7〜9月)および冬期(12〜2月)の両季をふくめることが望ましい.このようにして患者各個の脂質レベルやリポ蛋白の異常(パターン)が正しく判定されなければならない.
血清コレステロール値およびトリグリセリド値は年齢,性,居住地域などによって多少の差があるので,その患者に適した正常値と比べて判定する必要がある.
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