臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
V.肝・胆道・膵疾患
6.胆道疾患の治療
胆石症の治療計画
亀田 治男
1
1慈恵医大第1内科
pp.1990-1991
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208227
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はじめに
胆石症の治療計画にあたっては,まず診断を確実にすることが重要である.診断は単に胆石があるということにとどまらず,胆石の大きさ・所在・種類,胆嚢の病態,炎症や胆汁うっ滞の合併と程度,全身状態,とくに肝・消化管・腎・心肺・代謝性疾患の有無,社会的活動や生活態度にまでわたり,総合的に検討すべきである.このような事項は治療方針の決定に必要な資料である.
診断に基づいて治療方針を決める場合,まず手術すべきか否か,すなわち手術適応を決定せねばならない.さらに手術するとすれば,どのような術前の治療が必要か,手術しないとすれば,どのような治療をすべきかを決定する(図).
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