今月の主題 消化・吸収の基礎と臨床
診断
消化吸収試験
細田 四郎
1
,
中木 高夫
2
1滋賀医大第2内科
2滋賀医大内科
pp.649-652
発行日 1978年5月10日
Published Date 1978/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207865
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消化吸収機能
日頃われわれが口にする食物は物理的に磨砕され,酵素によって分解され,水に不溶のものは水に親和性の形にされ,主として小腸粘膜より吸収され,一部は腸粘膜内で再合成されるなどして,あるいは血行性に,あるいはリンパ行性に輸送され,エネルギー源や体を構成する成分となる.このように,消化吸収機能は,口から摂取され肛門から排泄されるまでの物理的,化学的,生化学的な機能が複雑にからみあって,消化吸収という一つの目的に集約される機能であるため,こうした消化吸収機能を総合的に,あるいはある段階を特異的にあらわす検査法として,種々の消化吸収試験が工夫考案されている.
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