今月の主題 消化・吸収の基礎と臨床
診断
消化・吸収障害の検査のすすめ方
笹川 力
1
1新潟市民病院内科
pp.643-648
発行日 1978年5月10日
Published Date 1978/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207864
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はじめに
脂肪,蛋白質,糖質,ビタミン,電解質,鉄などの各種栄養素の消化・吸収障害により特徴的な欠乏症状を示す疾患群を総称して吸収不良症候群という.
本症候群は表1のように,病因別に本態性,続発性,消化障害性の3つに大別されるが,わが国では二糖類分解酵素ラクターゼ欠乏症を除いては本態性は少なく,大部分は胃腸手術後や膵・肝・胆道疾患にみられる続発性または消化障害性吸収不良症候群である.
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