臨時増刊特集 診断基準とその使い方
IX.血液・造血器疾患
アミロイドーシス
高月 清
1
1京大第1内科
pp.2151-2153
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207623
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概念
アミロイドーシスは線維構造をもつ特異な蛋白「アミロイド」の細胞外沈着を本態とする疾患である.しかし,アミロイドの発現機序は一様でなく,見かけが似たものを一括してアミロイドと呼んでいるから,病型の分類が大切である.一般に用いられる分類は,①原発性アミロイドーシス,②続発性アミロイドーシス,③骨髄腫に合併するアミロイドーシス,④局所性アミロイド腫瘤,⑤家族性アミロイドーシスの5型である.
1)原発性アミロイドーシスは,原因と思われる疾患がなく,一般には平滑筋,横紋筋あるいは心臓,血管など中胚葉組織を侵す.そして染色態度は症例により異なり,非典型的であり,続発性アミロイドのアミロイドという言葉に対し,パラアミロイドと呼ばれることもある.
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