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臨時増刊特集 診断基準とその使い方
VII.膠原病・免疫・アレルギー疾患
全身性強皮症
Sclerodermia diffusa
菅原 光雄
1
1弘前大皮膚科
pp.2028-2030
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207587
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概念
本症はZactus Lusitanusにより1634年に記載されたのが嚆矢とされている.1945年,Goetz2)はprogressive systemic sclerosis(以下PSSと略)なる病名を提唱した.本邦では,強皮症のほかに鞏皮症,硬皮症なる病名も同義語に使用されてきている.
本症はPSSの病名が示すように,徐々に進行する全身性硬化を基調とする疾患であり,皮膚の病変に関しては,その経過により,①浮腫期,②硬化期,③萎縮期に大別される.すなわち,それぞれの経過に従い,皮膚硬化性,血管運動性病変が出現するわけであるが,さらに内臓における諸病変が並行して発生するのが特徴である.
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