臨時増刊特集 診断基準とその使い方
VI.神経・筋疾患
癌性ニューロパチー
本多 虔夫
1
1横浜市民病院内科
pp.2006-2007
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207579
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悪性腫瘍の経過中に神経筋症状がみられることは稀ではない.このような症状の多くは,原発腫瘍,転移腫瘍による神経系の直接侵襲によるものであるが,その一部は腫瘍に対する治療の副作用によるもの,腫瘍に合併する循環障害によるもの,感染によるものなどである.しかし稀に原因不明の神経筋疾患が悪性腫瘍と相前後して発症することがあり,これら一群の神経筋疾患が"癌性ニューロパチー","癌性ニューロミオパチー","paraneoplastic syndrome","paracarcinomatous neurologic disorders","remote effects of cancer on the nervous system"などの名でよばれている.
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