今月の主題 内分泌疾患診断の進歩
診断のすすめ方
甲状腺—外科から
増田 富一
1
,
星子 直躬
2
1関東逓信病院・一般外科
2関東逓信病院・外科
pp.495-497
発行日 1977年4月10日
Published Date 1977/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207147
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
甲状腺疾患の診断に当たって,内科的には患者の一般的な主訴(たとえば疲労感,体重減少,下痢,動悸,四肢のしびれ感,浮腫感など)によって,甲状腺機能の異常を診断することが大事である.しかし,外科を訪れる患者の大半は表1のように前頸部腫瘤を主訴とし,その約1/3は他人の指摘によって来院することが多い.故に外科の診察では,前頸部腫脹が甲状腺腫であり,その手術適応を決定することが最も重要となってくる.以下,当科で行っている検査およびその成績を参考にして,診断のすすめ方を述べてみることにする.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.