今月の主題 心筋梗塞—今日の問題点
新しい診断技衛からみた心筋梗塞
カラーグラフ
心筋梗塞のシンチグラム
岡部 眞也
1
,
友田 春夫
1
,
笹本 浩
1
,
鈴本 豊
2
1東海大循環器内科
2東海大放射線科
pp.46-53
発行日 1977年1月10日
Published Date 1977/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207022
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はじめに
彪血性心疾患を評価する際に,心筋局所の虚血または壊死を直接に描出することができれば.病態の把握と治療方針の確立にきわめて有利である.これは.急性心筋便塞においてとりわけ重要な情報であると思われる.
最近,核医学の分野で,装置の改良と優秀なアイソトープの開発により.心筋シンチグラムが急速な進歩を示し,この問題に関して新しい展望が開かれた.本稿では.急性心筋梗塞巣を描出する万法として,テクネチウム-99mピロ憐酸(99mTc PYP)を用いる心筋梗塞シンチグラムについて、また、心筋の虚血を描出する方法として,タリウムー201(201TI)を用いる心筋灌流シンチグラムについて解説する.
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