今月の主題 ミオパチー最近の進歩
周期性四肢麻痺
正および高カリウム血症
朝長 正徳
1
1東京都老人総合研究所臨床病理
pp.2125
発行日 1976年12月10日
Published Date 1976/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206976
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Bradleyによれば,骨格筋収縮の一次的障害による弛緩性麻痺発作(周期性四肢麻痺periodic paralysis)をきたす状態は次のように分類される.①低カリウム血性(家族性および甲状腺機能亢進を伴うもの),②高カリウム血性(adynamia episodica hereditaria),③正カリウム血性,④paramyotonia congenita,⑤一次性低カリウム血症によるもの.
一般には低カリウム血性家族性のものが最も多いが,スカンジナビァではadyhamia episodica hereditaria(以下adynamia)が同数みられる.正カリウム血性のものはadynamiaとよく似ており,同一疾患の異型ではないかといわれる.本邦を含あ,東洋では甲状腺機能亢進を伴う低カリウム血性のものが圧倒的に多い.
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