臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
I.目的に応じた採血法
4.小児の採血法
西村 昂三
1
1聖路加国際病院小児科
pp.1634-1637
発行日 1976年12月5日
Published Date 1976/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206856
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小児の採血法は,周知のごとく年齢によりかなり難易の差が大であるが,乳幼児の採血が最もむずかしいのは,いうまでもない.しかし,最近は各種の検査が微量化してきたので,一昔前にくらべると小さい乳幼児から成人と同量の採血を必要とすることは少なくなってきた。換言すると,毛細管血の採血により,ほとんどすべての検査が行われるようになってきたが,完全に微量化されている施設はまだまだ少ないので,わが国の現状を考慮し,乳幼児の採血法のうち,とくに日常臨床上役立つと思われる方法について述べることにする.
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