臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
I.目的に応じた採血法
4.小児の採血法
西村 昂三
1
1聖路加国際病院小児科
pp.642-644
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203098
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小児の採血は年齢によりかなり難易の差があるが,最も問題になるのは乳幼児である.しかし諸種の検査にさいし,成人の場合と同じ量の採血を要求された時代は幸いにもすぎ去りつつある.すなわち現在では,毛細管血の採血によりすべての検査が行なわれる方向に動いており,やがて小児の採血が本稿のように,特別な項目としてとりあげられる必要もなくなるものと思われる.そこで本稿では,わが国の現状を考慮して,乳幼児期の採血法のうち,特に日常臨床上必要と思われる方法についてのみ解説することにする.
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