今月の主題 アルコール性障害のトピックス
アルコールと代謝異常
蛋白代謝
平山 千里
1
,
古賀 俊逸
2
,
関屋 正彦
2
1鳥取大第2内科
2九大第3内科
pp.1368-1369
発行日 1976年10月10日
Published Date 1976/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206774
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アルコール性肝臓病の病態のひとつに,蛋白代謝障害があげられる.たとえば,アルコール性肝炎,アルコール性肝硬変などでは,低蛋白血症をみる場合が多いが,これは蛋白栄養や蛋白代謝の障害によって成立するものである.事実,アルコール性肝臓病にみられる浮腫,腹水などは,アルコールの禁止や栄養改善によってコントロールしうることが多い.すなわち,アルコール性肝臓病における蛋白代謝の異常は,アルコールの直接または間接の障害に起因するものと考えることができる.
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