今月の主題 肺のびまん性陰影をめぐって
診断のすすめ方
肺機能
滝島 任
1
1東北大第1内科
pp.778-780
発行日 1976年6月10日
Published Date 1976/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206595
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びまん性散布性肺疾患の病因は多種であり,形態的にみて病変の部位も肺胞系から気道系にわたり,いろいろ異なった局在を示すから,招来される呼吸機能障害も多様であり,画一的には論じられない.したがって,診断にあたっては,可能なかぎり各種の呼吸機能検査法を駆使し,多面的に評価し,的確な判断を下すのを原則とする.すなわち,通常ルチーンに行われるスパイログラフィー,血液ガスの検査を出発点とし,とくに肺の圧量曲線流量曲線,肺拡散能力の組み合わせによる評価が必要とされる.
肺にびまん性陰影を認める場合,形態と機能の関連性からまず検討しなければならない綱目として,
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