オスラー博士の生涯・37
講演「25年後に」(その2)
日野原 重明
1
1聖路加国際病院内科
pp.577-579
発行日 1976年4月10日
Published Date 1976/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206537
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オスラーは1899年9月21日に母校マギル大学に招かれて「25年後に」と題する講演を行った.その際,彼は,医学原論という名の講義の中で,病理解剖や病理組織,さらには臨床内科にも橋渡しをする広範囲な領域にわたって講義をやらされ,あまりに範囲が広すぎて雑駁になり,自分でも自信をなくしていた.ちようどその時,ペンシルバニア大学から内科教授の声がかかった.それを受ける気持ちになったのは,今までよりも狭く深くつっこめる医学の分野をひき受けたいという心からだった,と述べている.
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