今月の主題 腎不全の病態と治療
治療
透析患者の管理
酒井 糾
1
1北里大泌尿器科
pp.509-511
発行日 1976年4月10日
Published Date 1976/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206519
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年,透析療法の進歩は,社会復帰率の高い一般壮青年の腎不全患者のみならず,幼小児,主婦,老人の腎不全患者にとっても大きな福音となりつつあるが,ともすれば延命効果を期待するだけにとどまり,多くの社会問題を生む結果ともなっている.かかる問題を解決していくには,一方において腎不全患者を減らすために現在治療中の患者のretrospective studyを行い,今後の腎疾患管理,すなわちmedical careを徹底させる上に役立て,"攻めの治療"を行うとともに,ひいては腎不全の予防策を積極的に講じていくことも必要となろう.
本稿にあっては,透析患者の管理とその問題点(合併症,死因,社会復帰)について,簡単に述べる.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.