特集 腎疾患の予防と生涯管理
腎疾患生涯管理のポイント—学童期
酒井 糾
1,2
Tadasu SAKAI
1,2
1北里大学医学部泌尿器科
2北里大学病院腎センター
pp.301-304
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207927
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■はじめに
現在,小,中,高(公立)の学校で毎年行われている尿検査は,昭和48年5月の学校保健法施行令,施行規則の改正によって,学校での健康診断の一環として実施するよう義務ずけられたもので,昭和49年から実施となった(表1参照).
このように尿検査が学校レベルで行われるようになった背景には,疾病構造の変化に伴う慢性疾患の増加という現象があった.そして腎臓病学の進歩によって一部の腎疾患では,子どもの時期に早期発見して管理すれば悪化しないで良い状態を保てることがわかってきた.
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