診療相談室
人工ペースメーカー植え込み患者の管理
堀 原一
1
1筑波大学臨床医学系外科
pp.1997
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206353
- 有料閲覧
- 文献概要
質問 昭和48年8月,完全A-Vブロックにより,デマンド型ペースメーカー植え込み手術をうけた患者です.入れかえ時期,バッテリーチェック,ペースメーカートラブル,立ち寄っては危険な場所などについてご教示ください.(神戸市 K生)
答 昭和48年8月当時植え込まれたデマンド型人工ペースメーカーは,機種により,心筋側の条件(電気的インピーダンスなど)あるいはペーシングレートにより,多少の長短はあっても24〜30カ月の電池寿命があることが経験されています.同じ機種でも,その後水銀電池の進歩,低消費電力回路の導入,電極の改良により,寿命が延びて3〜5年となってきましたし,またリチウム電池を用いるものも植え込まれるようになって,さらに6年程度の寿命がいわれるようになってきました.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.