今月の主題 甲状腺疾患のすべて
症例
原発性副甲状腺機能亢進症の2症例—付:スクリーニングとしての診断法
岡本 重禮
1
,
宮井 啓国
1
,
石井 延久
1
,
稲葉 善雄
1
,
永田 幹男
1
1聖路加国際病院・泌尿器科
pp.1395-1398
発行日 1975年8月10日
Published Date 1975/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206187
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原発性副甲状腺機能亢進症は,最近その病態生理が明らかになり,多数の報告が見られるようになった.園田ら(1972)は本邦における本症患者202例を集計し,潜在患者は本邦に約10000人はいると推定している1),本症の臨床症状は多彩であるが,その主病変は骨症状と腎の変化である.特に尿路結石は高頻度で合併する.
われわれは頻発する尿路結石を主訴とする原発性副甲状腺機能亢進症の2例を経験したので,ここに報告するとともに,特にその診断法について若干の考察を加えたい.
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