今月の主題 甲状腺疾患のすべて
臨床的アプローチ
甲状腺機能亢進症の治療
放射性ヨード療法
鳥塚 莞爾
1
1京大放射線科
pp.1366-1367
発行日 1975年8月10日
Published Date 1975/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206174
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はじめに
甲状腺機能亢進症の治療法として,抗甲状腺剤療法,放射性ヨード療法および外科的部分切除術が行われているが,このうち放射性ヨード療法は甲状腺の選択的なヨード摂取能を利用したもので,甲状腺に集積した放射性ヨードの放出する放射線によって濾胞上皮を破壊することを目的としている,現在主に131I(半減期8日)が用いられ,簡便で治療効果のすぐれていることから広く利用されてきたが,最近,治療後の長期にわたる観察から,甲状腺機能低下症の多発が知られるようになり,再検討が行われるようになっている.以下,筆者らの経験を中心に本療法の現状について述べる.
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