今月の主題 新しい臓器相関のとらえ方
主要臓器障害を中心とした臓器相関
腎臓病と臓器相関
鈴木 好夫
1
,
越川 昭三
1
1東医歯大・第2内科
pp.26-27
発行日 1974年1月10日
Published Date 1974/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205255
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はじめに
腎疾患が病気全体のなかで占める割合はたかだが1%にすぎず,決して多くはないにもかかわらず,医療のなかで少なからぬ比重を有するのは次のような理由であろう.
他臓器の感染症,変性疾患,機能異常に際し腎に病変が生じることが多く,また治療法の多くが腎に影響を与え,腎機能検査は他臓器の臨床にも行なわれるべき検査とされるが,このことはとりもなおさず腎臓のもつ他臓器とのかかわりあいの重要さを示すことにほかならない.事実,筆者らの腎疾患の臨床を専門とする教室は他科から腎機能の測定とその結果のevaluationを求められることが最近とくに多くなっている.
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