今月の主題 新しい臓器相関のとらえ方
主要臓器障害を中心とした臓器相関
造血臓器障害と臓器相関
天木 一太
1
1日大・第1内科
pp.22-25
発行日 1974年1月10日
Published Date 1974/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205254
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造血臓器は,骨髄,脾,リンパ節および胸線である.これらの場所では赤血球,リンパ球,形質細胞を含む各種白血球,および血小板がつくられ,また免疫グロブリンが産生されている.造血臓器の障害はとりもなおさず血液疾患である.
血液は,心臓と血管によって全身をあまねく循環し,すべての組織に酸素を運び,炭酸ガスを排泄し,白血球,免疫グロブリンによってあらゆる部位の防衛を行ない,組織に栄養を送り,滲透圧や電解質を調節して,組織に適当な環境をつくり,そのうえ出血と血栓の傾向をちょうどよい状態に保っている.
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