手術を考えるとき
前立腺肥大症の手術適応と時期
岡本 重禮
1
1聖路加国際病院・泌尿器科
pp.2136-2137
発行日 1973年12月10日
Published Date 1973/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205241
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前立腺肥大症は尿道に生理的に存在する尿道周囲腺に由来する腺腫で,腺腫が形成される位置的関係から膀胱内肥大(intravesical hypertrophy)と尿道内肥大(intraurethral hypertrophy)に分けられるが,一般にには両者が平衡することが多い.前立腺癌と同様その典型的なものは白色人種,黒色入種に多く黄色人種には少ない.しかし典型的な前立腺肥大症の型をとらないまでも,部分的に腫大しているために下部尿路の通過障害を起こすこともあり,このような例を含めて,本邦の前立腺肥大症に対する手術は年々増加している.
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