重症再治療肺結核患者に対するRifampicin治療

　昭和46年8月30日，厚生省告示第306号によって「結核医療の基準」の第4次改正が行なわれ，Rifampicin（以下RFPと略す）が二次抗結核薬として採用され，ひろく臨床に応用されるようになった，RFPの肺結核治療については，すでに結核療法研究協議会（以下療研と略す），日本結核化学療法研究会，国立療養所化学療法研究班，自治体病院などの協同研究の成績が発表されている．これらの研究報告はいずれもRFPが抗結核薬としてきわめてすぐれていることを示しているが，RFPによる結核治療については，なお2，3の問題が残されていると考えられるので，これらについて記すことにする．