緊急室
溺れ
川田 繁
1
1自衛隊中央病院・麻酔科
pp.930-931
発行日 1973年7月10日
Published Date 1973/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204833
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東京消防庁管内の月別の水難事故発生時の救急車出動件数(表1・A)にみられるように,溺れ患者の発生は水泳シーズンに多いのは当然ながら,シーズン外にも発生している.溺れは,河川,海,プールと限らず浴槽,貯水槽,水溜りなどへの転落でもよくみられる.地域的には東京(233件),千葉(103件),神奈川(245件),大阪(192件),兵庫(124件),福岡(125件)と海水浴場や水泳施設の多いところに多発している(昭和46年).年間の溺死者はいずれも4000名を越え(表1・B),とくに幼年者,老年に多く,また男子に多い.本稿は盛夏の候の掲載予定なので,"溺れ"を取り上げてみた.
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