今月の主題 問診
症状別問診法
不整脈に関する患者の訴え
五十嵐 正男
1
1聖路加国際病院・内科
pp.714-715
発行日 1973年6月10日
Published Date 1973/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204768
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臨床診断上,問診の重要さははかり知れない程大きいことは,この特集号の各頁から感じとられることと思う.
不整脈診断に関しては,問診は決しておろそかにできないとは言え,他の疾患の診断の場合よりも,そのウエイトは軽くなっている.何故かというと,問診の基礎になるところの不整脈による症状が,まったく非特異的で,他の疾患の場合よりも診断の助けにならないし,診察時に不整脈さえあれば心電図で100%確実に診断ができるからである.だがある種の症状は不整脈の存在を疑わせるのに充分であり,不整脈診断がそこから出発することが多いので,まず不整脈による症状について考えてみたい.
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