今月の主題 内科最近の話題
脳血管障害
脳出血の新臨床分類とその根拠
工藤 達之
1
1慶大・脳神経外科
pp.420-422
発行日 1973年4月10日
Published Date 1973/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204675
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従来から脳出血の診断は剖検所見からの遡及的な類推を根底として,臨床症状を総合して行なわれるspeculationに止まった.臨床症例について,その病態を直接探究する手設を欠いていたからである.筆者らは脳血管撮影法を脳出血の急性期に応用して,その病態を臨床的に把握する努力を続けてきた.昭和30年以来,症例数はすでに1200例を越えた.この間の研究によって,われわれの到達した大脳出血についての新しい考え方と,それから導き出された臨床分類を中心に,2,3の解説を加えてみたいと思う.
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