新設医大内科めぐり
診療・教育・研究の完全分離—北里大・内科
古和 久幸
1
1北里大内科
pp.108
発行日 1973年1月10日
Published Date 1973/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204577
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相模原カントリー・クラブに隣接する広大な牧野に,北里大学病院がオープンしたのは昭和46年7月であった.従来の医学部,大学病院の概念から離れて,全く新しい,理想に近いタイプの医学部を作ろうという試みには,相模原の原野はまたとない絶好の地であったといえよう.
新しいタイプの医学部とは,制度のうえでは,教育,研究,診療の完全分離であり,また講座制の廃止であり,医学部と大学病院とは個々に独立した形となっている.したがって医学部のなかに"○○教室"はなく,病院にも"○○医局"の名称はみあたらない.
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