特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
V.内分泌系
1.甲状腺疾患の診かた
トリオソルブとテトラソルブ—測定の意義
熊原 雄一
1,2
1阪大
2阪大中検部
pp.1148-1152
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204234
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トリオソルブ,テトラソルブとは
トリオソルブとテトラソルブはいずれも商品名である.トリオソルブは131I-triiodothyronine(T3)レジン摂取法(131I-T3RU)の1つであり,テトラソルブは,thyroxine binding globulin(TBG)なる特異結合蛋白を利用してthyroxine(T4)を測定するcompetitive protein binding analysis(競合蛋白結合を用いる分析法)の1つである.
131I-T3レジン摂取法を用いるものには,最近スポンジに代わってストリップを用いるレゾマット-T3やSephadexを使ったトリリュウトやサイオパック-3なども出ている.また後者競合結合を利用する方法で,血中T4を測定するキットとしてはレゾマット-T4やテトラリュウトなどがある.
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