特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
I.循環器系
10.弁膜症の診かた
弁膜症の手術適応
武内 敦郎
1
1阪医大外科
pp.913-916
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204151
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弁膜症患者に遭遇した場合,まず病名の診断が行なわれ,ついで薬物治療ないし生活指導が行なわれる.そのさい現今では必ず手術的療法も念頭におかねばならない.つまりこれから投与する薬剤が患者の弁機能の異常にもとづく心・肺の病態をどこまでもちこたえうるか,換言すれば,どのあたりで手術にふみきるかをたえず念頭におかなければならない.それで病名の診断に引きつづいて,その疾患の進行程度の判断が手術適応の決定のために大切となってくる.
以下代表的な4つの後天性弁膜症と,聴診上診断困難な連合弁膜症の手術適応決定にあたっての診断のポイントについて述べる.
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