カラーグラフ
尿沈渣鏡検
林 康之
1
1順大臨床病理
pp.722-723
発行日 1972年6月10日
Published Date 1972/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204104
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尿中有形成分を遠沈して集め,鏡検することを尿沈渣鏡検といっており,簡単な手技にしては重要な診断情報が得られることから検査要求も多い.
尿中有形成分の由来は,1)腎,泌尿器系組織からの剥離,脱落した細胞および円柱のように腎で生成されたもの,2)尿中溶質成分の析出,3)外界からの汚染,混入物などに大別される.さらに有形成分を分類すると次の通りであるが,鑑別できないもの,認めてもほとんど臨床的価値の確かめられていないものなど多種類にのぼり,すべてを明らかにすることはかなり困難である.
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