今月の主題
食物と下痢
亀田 治男
1
Kameda Haruo
1
1東大医学部
pp.586-592
発行日 1972年5月10日
Published Date 1972/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204077
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下痢を主症状とする疾患は多彩であるが,近年わが国で遭遇する下痢性疾患にも種々の変化がみられている.これについては抗生剤をはじめとする治療法の影響とともに,食物など生活環境の関連にも注目しなければならない.食物と下痢の関係は古くから検討されてきたが,その時代に応じて再吟味していく必要があろう.ここでは食物の消化吸収と下痢,下痢性疾患の変遷と特徴,最近注目されている牛乳不耐症などを中心に解説する.
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