臨時増刊特集 身体所見のとり方と診断のすすめ方
●身体所見のとらえ方
X.四肢
2.皮膚科の立場から
西山 茂夫
1
1北里大皮膚科
pp.858-861
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203679
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皮下の炎症性の結節
一般に皮下のしこり(硬結)ないし結節は皮下脂肪組織の炎症を示す.主として下腿に多いが,上肢にもできることがある.
急性の滲出性・浸潤性炎症は皮下脂肪組織だけではなく,真皮にも波及しやすいので,皮膚の表面に浮腫性の潮紅があり,皮下には境のあまりはっきりしない,やわらかいしこりとなる.痛みとくに圧痛が認められる(結節性紅斑).
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