臨時増刊特集 身体所見のとり方と診断のすすめ方
●身体所見のとらえ方
IV.顔と頭部
4.咽喉—A.内科の立場から
浦田 卓
pp.758-759
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203652
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予備知識
一般実地診療でもっとも頻度の多いのは,急性の上部気道感染症である.しかもそれは,まず第一にビールス感染症であり,ついで細菌感染症である.はじめから細菌感染症ではじまることは,あんがい少ない.たいていはビールスの感染が初めに生じ,それと同時にか,あるいは,それにやや遅れて細菌の二次感染症がオーバーラップする.ときには,ビールス感染の相はすでに消失して,細菌感染の相だけがダラダラとつづいているのを診る.
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