Japanese
English
特集 Crohn病とその辺縁疾患
経過からみた治療の選択
内科の立場から
Medical management of Crohn's disease
渡辺 晃
1
,
樋渡 信夫
1
Hikaru WATANABE
1
,
Nobuo HIWATASHI
1
1東北大学医学部第3内科
pp.1117-1125
発行日 1979年7月20日
Published Date 1979/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207241
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はじめに
クローン病の経過に応じての治療の選択について述べるにあたつて,ここでは最初に最近の知見を中心にクローン病の内科的療法,外科的療法の適応,および経過と予後について要約し,つぎに自験例2例を呈示しながら若干の考察を加えることにする.なお,腸結核との鑑別が困難な患者に対してはあらかじめ2〜3カ月間抗結核療法を施行して,それが無効であることを確認しておくだけの配慮が必要であろう.これは,欧米とは異なり,わが国にはクローン病との鑑別の困難な腸結核症例がなおかなり存在すると考えられるからである.
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