臨時増刊特集 身体所見のとり方と診断のすすめ方
●全体的な把握
III.生命徴候 vital signs
1.熱
日野 志郎
1
1東京逓信病院内科
pp.718-722
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203642
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大学病院などは別として,われわれが日常扱う患者の訴えのなかで熱はもっとも多いものの1つであろう.しかし一口に熱といっても,急に出た高い熱,なかなか下がらない熱,持続する微熱などに分けて考えることができる.ただ注意しなければならないことは,患者が熱を訴えてきたばあい,熱感だの顔がほてることなどを熱と称することがあるから,それをすぐに体温の上昇と解釈してはならない,体温を測ってみた上でのことか,念を押す必要がある.
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