臨床家の遺伝学入門・5
遺伝性の証明
大倉 興司
1
1医歯大人類遺伝学
pp.585-588
発行日 1971年5月10日
Published Date 1971/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203607
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遺伝性の証明
正常であれ病的であれ,問題の形質が遺伝性であることを証明するには,正確な,そして詳細な観察と,その個体についての多くの生物学的情報,十分な家系調査などにもとづいて遺伝性,そして遺伝形式が明らかにされなければならない.ある形質について,その成因として遺伝的要因の関与の存在を示唆することができるかどうかは,まず次のような条件を検討することから始まる.すなわち,
1)一般集団における頻度よりも,その血族に高い頻度で出現している.
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