グラフ
胆石の種々相
斎藤 達雄
1
,
青山 文七
1
,
竹中 清次
1
1日医大放射線科
pp.335-341
発行日 1971年3月10日
Published Date 1971/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203547
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剖検による胆石発見率は3-5%位のようであるが,周知の如く,胆石はコレステリン系結石,ビリルビン系結石およびその他の極く稀な結石とに分けられる.その大きさは砂状のものから鶏卵大におよび,数も1個から数千個にまでおよぶものがある.最近わが国の胆石も西欧のそれの如くコレステリン系の比率が増加している.
胆嚢も,胆汁も周囲臓器とX線濃度は変わらないから単純X線像ではほとんど認められないが,胆石(稀に胆嚢壁にも)に石灰沈着が著明に起こると,これを単純撮影で認めることができる.また,胆汁の中に岩酸石灰が高濃度に分離してくると,胆汁は液状のままでも単純撮影に認められるようになる(石灰胆汁乳).
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