治療のポイント
低肺機能者の生活指導
日置 辰一朗
1
1京都市立病院呼吸器科
pp.45-49
発行日 1971年1月10日
Published Date 1971/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203466
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医学の進歩による平均寿命の延長と公害による大気汚染などによって,低肺機能者はしだいに増加している.このことは実地医家特に呼吸器科臨床医の強く感ずるところである.その原因疾患の多くはいわゆる成人病であるので治療はたいへん困難で,予防的な考慮が重視される.すなわち低肺機能の程度(重症度)が進まないように生活の指導を行なう必要がある.また疾患の種類によってときどき悪化したり軽快したりするいわゆるreversible(可逆性)の変化を示すものについては悪化の予防またはそれのごくはじまりに進行を止める努力もせねばならない.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.