話題
—瞠目に価するアレルギー研究の進歩—第20回日本アレルギー学会(11月4-5日・東京)
宮本 昭正
1
1東大物療内科
pp.1836-1837
発行日 1970年12月10日
Published Date 1970/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203446
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第20回日本アレルギー学会は11月4・5日の2日間,東京で東大物療内科大島良雄教授の主宰のもとに開催された.一般演題は3会場に分かれて発表され,特別講演やシンポジウムなどはもっぱら午後,1会場にまとめて行なわれた.これは特別講演やシンポジウムなどには参加者全員が参加できるようにという配慮からである.
本年は学会創立20年にあたるのでその記念講演として予研所長であり,アレルギー反応のアセチルコリン説で著明な中村敬三博士が老躯を思わせない若々しい声で"アレルギーあれこれ"と題し本学会誕生前後から今日に至る歴史的な変貌と発展,さらに先生ご自身の研究とアレルギーについての考え方などについて講演され,参加者に深い感銘を残された.それにしてもここ十数年の間におけるわが国のアレルギーについての研究の進歩は,瞠目に価するわけである.
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