日本人の病気
肝硬変
大津留 信
1
1長崎市民病院内科
pp.1530-1531
発行日 1970年10月10日
Published Date 1970/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203361
- 有料閲覧
- 文献概要
日本とヨーロッパ
肝硬変は日常しばしば遭遇する疾患の1つであり，100年間の多彩な研究の結果，地理病理学的には各国間に形態的差異があることもよく知られている．
たとえば病理学上，長与のいわゆる甲型肝硬変は日本でもヨーロッパでもしばしば経験されるが，細い間質をもち，大型の偽小葉を有するいわゆる乙型硬変はヨーロッパに少なく，日本に多い．これと関連して原発性肝癌を合併する頻度は日本ではずぬけて高い．
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.
