診療手技
膵臓触診のコツ
築山 義雄
1
1市立池田病院
pp.1398-1399
発行日 1970年9月10日
Published Date 1970/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203321
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膵臓は後腹膜にあるので腹部臓器としては深部にあり,前面に胃などが存在するので触れにくく,多少の病変があっても触診所見が得がたいとされている.そして,このことが膵疾患診断のむずかしい1つの大きな原因となっている.
しかしふつうの仰臥位の触診だけでなく,いろいろと工夫して触診すると,膵は一般に考えられているよりもはるかによく触れるものであり,ときにはあまりにもよく触れるので,膵でないのではないかと迷うことすらある.
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