臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
治療篇
XIV.腹膜および血液透析
杉野 信博
1
,
高橋 進
1
,
川村 敏
1
,
本田 尚文
1
,
竹田 洋
1
1日大第2内科
pp.1003-1006
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203218
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
今日臨床的に腎不全の対策として人工透析vivodialysisが行なわれているが,その代表的なものが腹膜を用いて透析を行なうものperitoneal dialysis,cellophane膜を用いるものhemodialysisの2つである.前者は特殊な器具も不要で小さな医療機関でも実施可能な治療法で,とくに急性腎不全に対してはすこぶる有効かつ便利な透折法である後者は通常「人工腎臓」と呼ばれているが,一種の濾過装置であり,腎臓のような濾過,分泌,再吸収を営むものとはほど遠く,「血液透析器」と呼ぶべきものであろう.
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.