臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
VIII.中枢神経系疾患の診断技術
1.視野測定
松井 瑞夫
1
1日大眼科
pp.761-763
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203142
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
視野とは,視線を固定したときに同時に視覚のおよぶ外界の場をいう(桑島).単眼視野において,視角30°も以内の視野を中心視野,これをこえる範囲の視野を周辺視野とよぶ.視野の測定を正確に行なうには,中心視野計=平面視野計campimeter,tangent screenあるいは周辺視野計perimeterが必要であるが,その慨略を知るには対面検査confrontation testが行なわれる.
視野の異常は,網膜から有線領皮質にいたる視覚路の経過中どこに障害がおきても出現し,また視野異常の形には,障害部位によってかなりの特果性があるので,中枢神経系疾患の部位診断にあたって,視野測定ほ重要な検査法となっている.
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.