臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
III.循環器系疾患の診断技術
3.カルディオキモグラフィー
太田 怜
1
1自衛隊中央病院内科
pp.694-697
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203117
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キモグラフィーは,心臓や大血管の辺縁の動きを記録する方法である.かつては,循環器機能検査として,広く用いられた方法であるが,その後,心カテーテル法の発達により心血管内圧曲線の描記が可能になったこと,また脈波や心尖拍動波の描記が容易になったことなどから,今日ではキモグラフィーの実用性は,やや乏しいといわざるを得ない.ただし,心筋硬塞や動脈瘤のように,心臓や大血管の一部の動きだけが変化した場合,それを抽出するのには,やはり有力である.
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