治療のポイント
インスリンの投与量調整
平田 幸正
1
1鳥取大内科
pp.192-194
発行日 1970年2月10日
Published Date 1970/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202976
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
インスリン投与量には個人差が強い
糖尿病患者にインスリン療法を行なう場合,その最適の種類と量に関しては,個人差が強いことに注意する必要がある.また同時に,同一個人にあっても,経過に従って,その必要量に変動が起こりうることに留意しなければならない.
以上の理由から,インスリンの投与量調整に関して,一定の規準があるとはいえない.現在のところ,腰だめ的な一応の方針によって調整を行ない,その調整によって現われた成績によって,またさらに調整をくり返すということによって,適正量に持ちきたすという手順をふまざるをえないといえる.したがって,ここに述べるのは,私の行なっている一応の手順であることをお許し願いたい.
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.