カラーグラフ
喀痰の検査
高橋 昭三
1
1結核予防会結核研究所細菌血清学
pp.42-43
発行日 1970年1月10日
Published Date 1970/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202935
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まず臨床所見を,そしてただちに痰のレフレル液による単染色標本を鏡検する.このやり方を私はだれにでもすすめている.痰は,必ず病巣を通ってくるから,その情報を運んできているはずである.医者の眼で,それを見ることは,ときには聴診器をあてるよりも,正確な診断の手段となることがある.ところで,痰の検査は,感染症に関しては,それが確定した例について,治療の指針を決めるため,診断を確定するために行なうものであることに留意すべきであろう.痰は,新しいほどよいのは当然である.
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