技術講座 微生物
喀痰の塗抹検査
柳瀬 賢次
1
,
中村 美加栄
1
,
滝沢 茂夫
1
1聖隷三方原病院呼吸器科
pp.129-134
発行日 1992年2月1日
Published Date 1992/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900948
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サマリー
呼吸器感染症治療の成否は起炎菌診断にかかっているといっても過言ではない.喀痰の分離培養は最も普及している非侵襲的起炎菌診断法であるが,口腔内常在菌の汚染を受けやすいため,起炎性のない菌が分離されたり起炎菌が分離されないことが少なくない.喀痰のグラム染色は,こうした問題を解決するうえで重要な方法であり,分離培養と同時に施行することで,高い起炎菌判明率が得られる.
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