治療のポイント
痛風治療剤の使いかた
赤岡 家雄
1
1東大物療内科
pp.650-651
発行日 1969年6月10日
Published Date 1969/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202688
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痛風治療剤の現状
colchicineによる急性関節炎の緩解という経験的なものではじまった痛風の治療は,この20年間の生化学ないし病態生理学の解明とともに変遷発展をとげた.その治療の原則や実際については,本誌昨年9月号に述べたので参考にされたい.すなわち,食餌療法だけで痛風の治療が行ないうることはまれで,多くは薬剤治療を必要とする.colchicine,salicylates,cinchophen(Atophan)などが古くから用いられたが,約20年前probenecidが尿酸排泄剤として登場して以来,痛風治療剤は現在実用に供しうるものだけでも多数にのぼり,その取捨選択に困難を感ずるほどになった.
痛風治療剤は現在つぎの3つに分類される.
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