治療のポイント
アレルギー疾患の生活指導
荒木 英斉
1
1東大物療内科
pp.648-649
発行日 1969年6月10日
Published Date 1969/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202687
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アレルギー疾患の定義を論じるのはむずかしい問題であるが,本稿ではいわゆる即時型アレルギー,あるいはアトピー性疾患とよばれている疾患,すなわち気管支喘息,アレルギー性鼻炎,枯草熱(hay fever),じんま疹,アトピー性皮膚炎などと,一部は遅延型に属する場合もある薬剤アレルギー,および接触性皮膚炎などの諸疾患をおもな対象として論ずることとする.これらの疾患では体質的な要素の関与が大きいので,症状の出没は比較的急速でも,本質的に慢性再発性の性格をもっており,治療にあたっては薬物療法1)だけでなく,生活指導が重要である2).
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